無洗米は普通のお米より、100円~200円くらい高いですよね。
よく「無洗米は洗う手間を省いているから高い。」って聞きませんか?
実はそれ、嘘なんです。
無洗米の値段が高い本当の理由が他にあるのです。
この記事では、無洗米の値段が高い本当の理由、無洗米の味と栄養、無洗米のおいしい炊き方までまとめています。
無洗米の魅力を少しでも知ってもらえたら嬉しいです♪
無洗米とは、精米したお米から肌糠(ハダヌカ)を取り除いたお米です。
普通のお米は肌糠があるので取り除くためにお米を研ぎますが、肌糠を取り除いた無洗米はお米を研ぐ必要がありません。
「肌糠を取り除いたから無洗米の方が100円~200円値段が高い。」と思いがちですが、実はそうではありません。
無洗米は肌糠を取り除くことによって普通のお米より小さく軽いです。
普通のお米と無洗米が同じ10kgで販売されていても、無洗米の方が1粒あたりが小さく軽いので正味量が4%ほど多くなります。
(10kgのお米の場合、無洗米の方が400gくらい食べられる量が多い。)
例えば、
10kgで同じ種類の普通のお米と無洗米があったとします。
普通のお米は4000円、無洗米は4200円だと仮定します。
無洗米は10kgの場合、普通のお米より400g正味量が多いので10.4kgと考えます。
計算すると・・・
普通のお米 4000円÷10000g=0.4円
1gあたり0.4円
無洗米 4200円÷10400g=0.404円
1gあたり0.404円
どちらもほとんど値段が変わりませんね。
無洗米の方が値段は高いけど、正味量を考えると値段はトントンといった感じになります。
つまり、無洗米の値段が高い本当の理由は、「正味量まで考えた値段だから」なのです。
水道代まで考えると、研がなくていい無洗米は若干節約になるかも(; ・`д・´)!?
「無洗米は加工してあるからまずそう、栄養も加工の過程で減ってるんじゃないの?」
と疑問に思いますが実際にはどうなんでしょうか?そのあたりも調べてみました。
・栄養面
普通のお米は研ぎますが、その時にビタミンB1やナイアシンが水に流出してしまいます。
無洗米は研がないので、普通のお米よりビタミンB1やナイアシンが約2倍ほど残っているそうです。
炭水化物やたんぱく質に関しては無洗米と普通のお米で変わりはないそうです。
つまり、「栄養面に関しては無洗米の方がある」という事になります。
・味
普通のお米でも無洗米でも同じ種類のお米であれば、味に差はないという意見が多いようです。私も無洗米と普通のお米は同じ味のように感じます。
ただ、肌糠が残っている普通のお米に慣れている場合は、肌糠が全くない無洗米の味に慣れず、おいしくないと感じてしまう人もいるようです。
無洗米は普通のお米より正味量が多いというお話をしました。
正味量が多いという事は普通のお米よりご飯を炊く時に必要な水も多くなります。
これを知らずに無洗米を炊いてしまうと、パサついた固めのご飯になってしまうので気を付けましょう。
普通のお米はお米の量の1.2倍ほどのお水、無洗米は1.4倍の水で炊くのが一番おいしく炊けるようです。
1合(180ml)であれば、
普通のお米180x1.2=216 必要な水は216ml
無洗米180x1.4=252 必要な水は252ml
となります。
面倒くさいので私は計量せず若干水多めにして炊いちゃってますけどね(^^;)
また無洗米に水をそそぐと白く濁りますが、お米の表面のでんぷんが溶けだしたためです。
そのまま炊いても大丈夫ですが、ホコリや汚れが気になる場合は1度すすぎましょう。
・普通のお米は肌糠(ハダヌカ)がある、無洗米は肌糠がない。
・正味量を考えると普通のお米と無洗米で価格に差はない。
・お米を研ぐ水道代を考えると無洗米の方が節約に向いている。
・無洗米の方が水で研がない分栄養がある。
・普通のお米と無洗米で味に差はない。
・無洗米を炊く時は水を多めにする。
今回の記事をまとめるとこんな感じです。
「無洗米の値段が高い本当の理由」を知るまで普通のお米派だったのですが、今ではすっかり無洗米派になりました。
ただ、無洗米って店頭に置いてある種類が少ないんですよね。
そこはデメリットかなと思います。
無洗米もっと普及しておくれー!